
人生を変えたいと思うとき、アファメーションは人気度の高いアプローチです。
しかし、自分に関する肯定的な宣言を行うアファメーションは、自己肯定感が低い状態で無理に取り組もうとすると裏目に出る場合も。その理由と対処法を見ていきましょう。
自己肯定感が低いと成長や幸福のチャンスに抵抗する理由と対処法
自分自身について肯定的に宣言するアファメーション。たとえば、
「私は、大切な存在です」「私は、幸せです」
などの肯定的な表現による自己宣言は人生好転を強力にアシストしてくれる一方で、取り組み方を誤ると低い自己肯定感の状態を悪化させる例も。
自己否定感が肯定的なイメージに反論してしまうから
低い自尊心の状態では、前向きな自己宣言の言葉に対して「自分は、違う」と抵抗感を抱きやすいもの。
「私は幸せです」→「違う。今の自分は幸せじゃない。こんな悩みや、あんな問題も抱えている」など、
無意識のうちに、肯定的な言葉とイメージに反論する証拠集めを始めてしまうため、
アファメーションを行うことで自分の不足感や欠点を探してしまう
という、逆効果の現象が起きる可能性があります。
自己肯定感が低く改善のチャンスに抵抗してしまう時の対処法
肯定的な言葉を無理に自分へ言い聞かせようとして抵抗感が高まるときは、小さなステップに集中することが有効です。
「私はできる」
と宣言しても、逆に「できないし…」と気分が低下する場合は、できるための知識やスキルを高めるための実用的な行動を見つけます。
どんなに小さなことでも、まず一つ、体を動かして実行することが大切。
必要な知識やスキルが少しずつでも増えることで「私はできる」という自己宣言に見合う自分への肯定的な信念が育ちます。
すると、「私は、できる」といった肯定的なフレーズに対する抵抗感が以前より緩和。
おわりに
「自己肯定感が低い」「自信がない」といった悩みの改善法を探す人にとって、本来効果的なはずのアファメーションが裏目に出てしまう場合の理由と対処法についてお伝えしました。
肯定的な自己宣言の言葉に抵抗を感じて、逆に自分の欠点探しをしてしまうのは逆効果。
そのようなときは小さくても実用的な行動を通して、まずは、どんなにささやかでも前向きな変化を体験。アファメーションと小さな行動のステップの相乗効果で、より大きな好転へつながります。